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プログラミングに関するメモをのこしていきます

いろんな問題を「意思の問題」と捉えない方がいい

チームで働いていると、いろんな問題が起きる。 いろんな問題が起きると、原因を特定して対処する必要がある。

ここで、意思が原因であると捉えてしまうといろいろと辛くなる。 自分自身に対して、意思が原因であると内省するのは構わないと思う。自分は割とよくある。 ここでは、チームで抱えている課題を、チームで解決したい状況について考えている。

そもそも大体の場合、意思の問題ではない。 自分も含めみんな各々勉強しているし、世のベストプラクティスも知っていて、「こうした方がいいよね」とはみんな思っていることが多い。 それでも解決していないのは、意思がないからじゃなくて、そうできない理由があるからだ。 たとえば「どうやったらいいかわからない」「忙しくて余裕がない」「もっと効果的な別のアクションがあると思っている」とか。

もちろん、確固たる意思を持って「できない理由」を吹き飛ばして実行できる人がいるのは事実だと思う。 ただそれはその人のスペシャリティであって、一般に「意思があればできる」と仮定するのは無理がある。

また、ある問題が意思の問題であるとなった瞬間に、解決までにかかるコストがあがり、時間もかかるようになる。 なぜなら、人の意思を変えるというのは事実としてそんなに簡単じゃないし、みんなそう思っているからこそ慎重になりやすく、アグレッシブな打ち手を取りづらくなるから。 意思の問題と捉えるのは、そこに問題を押し付けるといろんな問題が解決しそうに見えやすくてイージーな手だけど、実際には1番解決が難しい捉え方だったりする。

ではどうするべきか。 基本的な話だけど、仕組みで解決しよう。

みんなやりたいと思っているのに実行されないのは構造的な理由があるのではないか? 意思に頼らずに解決できるような仕組みを作れないか?

仕組みで解決するのは、人を動かすより簡単で、しかも実行しやすい。失敗してもやり直せばいいだけだ。